【レビュー】ビジネス洋書「Bullshit Jobs」を読んでみた感想




ビジネス洋書「Bullshit Jobs」を読んでみた!

先日、Bullshit Jobsという洋書を読了しました。

このビジネス洋書を読もうと思ったきっかけは、確か橘玲さんのどっかの本を読んでいる時に、

「最近、仕事が本当は役に立つないものが増えてきている」

みたいな話が出てきて、その参考図書で「Bullshit Jobs」が挙げられていたのです。(ちょっと記憶があやふや笑)

まあ、なんだかんだ読み出したビジネス洋書でしたが、2019年4月4日から朝読書でちまちま読み続けること8ヶ月。

12月の初旬にやっと読破したのです。

紙だと347ページボリュームでなかなか読み応えがあったことと、理解する部分が難しい箇所もあったことが読むのに時間がかかってしまった要因かもしれません。

 

 

Bullshit Jobsとはどんな本?

簡単にこの本の内容を紹介しておきますね。

この本のタイトルにもなっている「Bullshit Jobs」とは一体どんなJobなんでしょうかね?

この書籍では「Bullshit Jobs」は次のように定義されています。

a bullshit job is a form of paid employment that is so completely pointless, unnecessary, or pernicious that even the employee cannot justify its existence even though, as part of the conditions of employment, the employee feels obliged to pretend that this is not the case.

Graeber, David. Bullshit Jobs (pp.9-10). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

日本語に直すと、

意味がないけど給料が貰える仕事で、

かつ、

本人がその仕事の存在を正当化できないもので、

かつ、

労働者自身はそんなことない、と知らないふりをして働いている

ということです。

これがBullshit Jobsというもので、2文字で略して「BS」と呼ばれることがあるようです。

このBullshit Jobsの定義によると、ヒットマン(hit man)の仕事はBSではないようです。

なぜなら、ヒットマン自身が密かに自分の仕事の無意味さを認めたりしませんからね。

The hit man is not personally convinced his job should not exist.

Graeber, David. Bullshit Jobs (p.8). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

この本の中でBSの例として、

  • 人事コンサルタント(HR consultants)
  • コミュニケーションコーディネーター(communications coordinator)
  • 広報研究者(PR researcher)
  • ファイナンシャルストラトジスト(financial strategist)
  • 企業弁護士(cooperate lawer)

などが挙がっていました。

Everyone is familiar with those sort of jobs that don’t seem, to the outsider, to really do much of anything: HR consultants, communications coordinators, PR researchers, financial strategists, corporate lawyers, or the sort of people (very familiar in academic contexts) who spend their time staffing committees that discuss the problem of unnecessary committees.

Graeber, David. Bullshit Jobs (p.xiii). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

いやあ、こういう肩書きって日本の会社にもありそうw

また、社会の役に立っている度数が仕事ごとに数値化されているパートも笑ってしまいましたね。

researchers +9

schoolteachers +1

engineers +.2

consultants and IT professionals 0

lawyers –.2

advertisers and marketing professionals –.3

managers –.8

financial sector –1.5

Graeber, David. Bullshit Jobs (pp.210-211). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

僕自身、以前インターネット広告会社で働いていたこともあり、自身が「advertisers and marketing professionals」だったことがある身です。

確かに今振り返ってみれば、かつての仕事はもしかしたらBullshit Jobだったのではないかと感じます。

ウェブ広告は基本的に好ましくないもので、それを無理やり人々のスマートフォンやパソコンに表示させることで飯を食っていたのです。

仕事内容に後ろめたさを感じて、仕事の意義を疑ったことが何度かありました。

 

でも、社内にそんなことを言っている人はおらず、みんな必死に自分のやっている仕事の意義を正当化して、気付かないふりをしているようでありました。

そして、著者がこの世界一体で進んでいるBullshit Jobsの繁殖で警鐘を鳴らしているのが、

本当に社会に役立っている「評価されるべき仕事」に対価が払われていないということ。

現状では、BSであればあるほど高給取りになってしまっている、という点です

そして、BSをしている労働者の自身の精神も食い荒らしていて、労働の精神上良くないのだとか。

They are forms of spiritual violence directed at the essence of what it means to be a human being.

Graeber, David. Bullshit Jobs (p.134). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

昨今、仕事で精神を崩す人が増えてきているのは、もしかしたらBullshit Jobsが蔓延してきているからかもしれません。

やはり、仕事をする上で給料の額も大事ですが、仕事の「意義」が失われるのは良くないことです。

Even in relatively benign office environments, the lack of a sense of purpose eats away at people.

Graeber, David. Bullshit Jobs (p.123). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

この現象の一因として、著者は、

サービス業の台頭をあげます。

Since the 1980s, all conversations on changes in the structure of employment have had to begin with an acknowledgment that the overall global trend, especially in rich countries, has been for a steady decline in farming and manufacturing, and a steady increase in something called “services.”

Graeber, David. Bullshit Jobs (p.147). Penguin Books Ltd. Kindle 版.

農業、工業など第1次・第2次セクターから、謎の「サービス業」という名の第三次セクターに従事する労働力が増えているのだとか。

その結果、金融業が発達したり、広告会社なども発展してきたのですね。

 

うーん、とまあ、レビューはこんな感じ。

語彙はそれほど難しくありませんでしたが、BSを解剖するために経済や歴史の深い話なども出てきて、知識のバックグラウンドがないとついていけないところがちょくちょくありました。

ビジネスの洋書にチャレンジしたい方はBullshit Jobsはおすすめなので挑戦してみてください。

 

それでは!

Ken

コメントを残す