ビジネスパーソンの英語力を計測するテストTOEIC。
今でこそ安定して900以上のスコアをマークできるようになりましたが、900点までの道のりは長かったですね。
高校生の時に初めて受けたTOEICは本当に地獄の2時間で、いくら目に力を入れても英語が聞き取れず流れていってしまった時の絶望感を覚えています。
今日は大掃除していて古いTOEICスコアシートが出てきたので、
TOEIC地獄時代からどのような奇跡をたどり、TOEIC900点以上取れるようになり、TOEICが趣味になったのか?
ということを記録を残しておきますね。

圧倒的に苦しかったTOEIC 400点代
一番最初に受けたのは2006年10月12日で、今からだいたい13年前のこと。
高校生の時に受けたのが最初で490点でした。

高校ではGTECという英語テストで点数が良かった者だけTOEICを受けられる仕組みになっていて、僕は何とかGTECの標準点を突破していたのでTOEICに挑戦してみたのです。
英語は得意科目だったので自信もあったのですが、
初めてのTOEICでは超ボロボロに。。
リスニングでは何を言ってるかわかりませんでしたし、湯水のごとく英文が耳から抜けてしまい、リスニングパートは壊滅状態。
かといってリーディングができるわけでもなく、4分の1ぐらいは塗り絵をしていたと思います。
その初めてのTOEICから1年後に受けたテストでもあんまり勉強しなかったためか点数は振るわず、450点までむしろ下がってしまいました。

これらのTOEICにボコボコにされた経験から、圧倒的にTOEICに苦手意識を持つようになってしまいました。
ただ、それと同時にあまりにも悔しかったので、なんとかTOEICを攻略してみたい、と思うようになったのもこの頃でしたね。
TOEIC 500点代でくすぶった日々
そんな400点台の経験もあったので、本屋でTOEICの問題集を買って若干勉強するようになりました。
しかしながらそんなに本格的にやらず、確かリーディングの文法の問題を少しやっただけ。
そんなに結果は奮わず、大学で強制的にTOEICを受けさせられたのですが、高校の時から少し伸びてスコアは500点代。

もう一度大学でTOEICを受けさせられましたが、やはり500点でくすぶったまま。

TOEIC 600点の壁を突破する
TOEIC500点代でくすぶり続けていたので、これはいかんと思い、本格的にTOEICの勉強をスタートしました。
まず「海外経験ゼロ。それでもTOEIC900点」という本を読んで、
そこで紹介されていた「英語耳」という本に出会うことに。
これは
英語の発音を鍛えてリスニング力を上げようぜ
という趣旨の本で、この本に載っていた発音メソッドを毎日30分訓練し続けて、英語の発音をまずは強化しました。
嘘のように聞こえるかもしれませんが、本当に英語の発音を訓練したおかげで今まで耳から抜けていってしまった英語の音声達が急に聞こえるようになり始めたのです。
あと同時にやり始めたのがTOEICで出てきやすいビジネスの語彙の強化ですね。
「TOEIC(R)TEST英単語スピードマスター」という黒い単語帳を持ち歩き、スキマ時間で覚えていきました。トイレや風呂とかにもこの単語帳を持ち込んでいたような気がします。
それと同時に「TOEICの900点の勉強方法」で紹介されていた韓国のテストマスター「キムデギュン」のTOEIC学習本、練習本をやり始めて実践的な問題への対処法を学んでいきました。
- 発音の訓練
- ビジネスの語彙を増やす
という勉強法でメキメキと英語力を伸ばし、はじめてTOEICを外部に受けに行ったら手応えが大あり!
前回の565点から130点アップして、
695点をたたき出しました!

やはりテスト解いてる時も手応えがあったのを覚えています。
TOEICの魅力は勉強すればするほどすぐに点数に反映されて、「点数が伸びた時の喜び」というか「学習の気持ちよさ」を感じやすい点だと思います。
筋トレでいうと胸筋が肥大しやすいベンチプレスに近いですね。
700点の壁を突破
TOEIC700点の壁を突破するためにやったのは洋書の多読。
TOEIC700点を超えたさらに上のレベルにいくためには、どうしても、
「英語を理解するスピード」をあげる必要がありました。
例えば、リスニングではいくら英文を聞き取れても意味が理解できないと、TOEICで正答できませんよね?
加えて、リーディングではそもそも英文の理解スピードが遅いと最後まで英文を読めずに塗り絵に走ることになっちゃいますからね。
したがって、さらなるTOEICスコアアップを狙って「英語の理解スピード」をあげるトレーニングに専念することにしました。
そこでやってみたのが、
英文の多読。片っ端から意味のわかる英文をたくさん読むことにしたのです。
ただ、いきなりクッソレベルの高い英文を読んでは挫折しかねなかったので、僕が選んだのは、
ネイティブの幼児用の子供向けの本でした。
中でもおすすめなのが「英語耳」でも紹介されていたルイスサッカーという作家の本です。
僕自身、この多読の修行をする中でルイスサッカーの著作を全て読むほど好きになってしまいました。
一番最初の入門でオススメなのが「Marvin Redpost」というシリーズ。
これはMarvinという少年が奮闘する日常系の物語なんですが、何よりも
本が薄いし簡単なのがいい。
英語の多読初心者でも挫折しにくいのが特徴です。
あとルイスサッカーでオススメなのは「Holes」や、
「The Cardturner」ですね。
もし多読の教材に迷っている方はルイスサッカーの本を読んでみてください。
地道に毎日ちまちま多読トレーニングを続けたこともあってか、600点の壁を突破した次のテストでTOEIC700点の壁を突破することに成功しました。


800点の壁を突破する
700点の壁を突破してから、英語の面白さにだんだんハマっていきました。
日本語よりもシンプルで情報の伝達力に優れている特性が面白く、
英語で何かを勉強すること
にハマりました。
例えば、英語で数学や高校の化学の復習をしたりなどしていました。
いや、本当に洋書の教科書はわかりやすくて英文を読むために目からウロコが落ちてびっくりしました。
これらの経験からいつしか、
「英語圏で留学して勉強してみてえな」
という気持ちが芽生えてきました。
あと、英語が好きにもかかわらず、英語を話せない、という痛いやつだったので、
実際に使える生きた英語力を身につけたい
という思いも芽生えてきました。
その英語圏の留学に必要なテストはこれまで愛してきたTOEICではなく、
TOEFL iBT
というコンピューターを使ったテストのスコアが必要だったのです。
「TOEIC勉強できたんだからTOEFLも余裕だろうよ」
と軽い気持ちでTOEFL iBTの勉強をし始めると、
まさかの大撃沈!
TOEICとは比べ物ならないぐらい難しいテストで、留学希望者の間では「punishment(罰)」と呼ばれるほど恐れられているものだったのです。
しかも、この英語テストでは、リーディング・リスニングだけではなく、
- ライティング
- スピーキング
というアウトプットの能力まで計測されるので、一筋縄ではいきませんでした。
おいおい、留学前にアウトプット能力測るってどういうことや・・・・
しかしながら、英語圏留学は絶対やってみたかったので、
TOEICの存在は忘れ、腐る程TOEFL iBTの勉強を始めました。
勉強の成果もあってか、当初目標としていたTOEFL iBT80点をマークすることに成功。
そして、なんとか奨学金付きの留学プログラムに参加できることになったのです。
ふう、まじTOEFLやばかったな・・・
そのTOEFLでの死闘の後、TOEICに戻ってくると、
TOEICがものすごく楽勝になっていました!
文法もリスニングの内容も簡単ですし、長さも短い。そして何より、アウトプットのセクションもありません。
気づいたらTOEICの800点の壁を突破していて、
895点
という900点にあと5点まで迫るスコアを叩き出しました。

ただ、目標としていた900点には届かなかったのが心残り。
留学前にTOEIC900点を取っておきたかったのでもう一回受けてみたのですが900点の壁に阻まれることに・・・・!

このTOEIC900壁は超えられずにアメリカに9ヶ月留学に行ってきました。
6年後、突如TOEICに目覚める
留学から帰ってきてからは英語をある程度マスターしたという自負から、英語学習への関心が薄れ、TOEICの存在も思い出すことはありませんでした。
就職活動では留学前に受けていた800点越えスコアがあったので満足していて、再びTOEICを受けることはありませんでした。
それから6年が過ぎ、社会人を経験し会社員の苦しみを味わい、そして、会社を辞め、このブログを始めるタイミングで
そういえばTOEIC900点超えてなかったな・・・
と、高校生の頃からの夢だったTOEIC900点に再び挑戦することにしたのです。
久しぶりにTOEICを受けてみたら、
885点

855点

と2回900点の壁に阻まれますが、3回目でやっと
915点
を獲得し、900点を突破することに成功しました。

やっとこの時点でTOEIC900点のプレーヤーになりましたね。
3回目で900点を突破できたのはテストへの慣れがでかいと思います。
それ以降はTOEICの参加がもはや趣味に変化。
テストがパズルゲームを解くかのように楽しいアクティビティになってしまっていて、毎月行われるテストに月1で参加したりしていました。
そのかいもあってか最善のスコアは
950点をマーク。

もはや何のためにTOEICを受けているのかわからなくなりましたね笑
しかしながら、まだまだTOEIC満点には届いていないので、満点を目指して現在も日々研鑽しています。
ってことで、僕のTOEICスコアの変遷をグラフで整理してみるとこんな感じになりそうです。

僕は帰国子女ではありませんし、天才でもありませんし、ハーフでもないですが、TOEIC900点取れるようになりました。
英語はやはりスポーツのようなもので、
日々の小さな積み重ねで誰でも伸びしろが伸びしろがある学問。
そして、TOEICは英語力を細かく数値化してくれるので、スコアが伸びた時の喜びを実感しやすいのが魅力だと思います。
一緒に英語を勉強していきましょう!
それでは!
Ken

KENGLISHにて編集・執筆担当。
TOEIC L&R 950点、TOEFL iBT94点ぐらいの英語オタク。中高大学で10年英語を勉強しても何も英語が話せなかった経験からアメリカ留学を1年経験してきました。詳しくはこちら
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